腹話術で交通安全訴え 退職する警察官が若手に技伝え残す講習 広島・三原

長年、腹話術で交通ルールを伝えてきた警察官が3月で退職します。その技術を後輩に伝えようと講習会が開かれました。

講習会は三原警察署で行われました。指導するのは、今月末で退職する交通課勤務の河村倫子巡査部長です。

同じ交通課に所属する若手の2人も真剣に河村さんの技術を学んでいます。この日も相棒の「けんちゃん」と一緒です。

けんちゃん
「道路で遊んでたら」
河村さん「んー、どうしたの」
けんちゃん「ひかれそうになったのー」

河村さんは、1982年に交通巡視員として三原警察署に配属。先輩職員から「けんちゃん」を引き継ぎ、腹話術で保育施設や高齢者の集まりで交通安全の啓発をしてきました。その後、警察官になり2017年に三原警察署へ戻ると、活動を再開。これまで250回、けんちゃんとともに交通ルールを伝えてきました。

若手も自ら志願して活動を引き継ぎました。交通事故をなくしたいと何度も繰り返し、練習に励みます。

若手が練習
「けんちゃんなぁに?」

三原警察署交通課の河村倫子巡査部長
「とっても頼もしい後輩です。とてもやる気のある後輩なので、先が楽しみです」

若手警察官は14日、保育所で河村さんとともに腹話術で交通安全を訴えます。

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