OPEC、24・25年世界需要予想据え置き 24年経済成長見通し上方修正

Alex Lawler

[ロンドン 12日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で2024年の世界石油需要が前年比で日量225万バレル増、25年は日量185万バレル増えるとの従来見通しを据え置いた。

一方、24年の世界経済の成長率見通しは2.8%と、従来見通しから0.1%ポイント上方修正した。25年は2.9%に据え置いた。

OPECは月報で「いくつかの下振れリスクは残るものの、年初から予想された勢いが続けば24年の世界経済成長はさらに上振れる可能性がある」と分析。その上で「インドや中国、米国の24年と25年の成長軌道は現在の予想を上回る可能性がある」と言及した。

月報によると、今年2月の産油量は前月より日量20万3000バレル増の日量2657万バレルとなった。OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は1月に新たな自主減産を始めたが、ナイジェリアとリビアを中心に増えた。

OPECが予想する24年の石油需要増加予想は、国際エネルギー機関(IEA)の日量122万バレルを大きく上回っている。IEAは14日に最新の世界石油需要予測を発表する。

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