【中国】金の投資需要高まる、国内価格上昇で[鉄鋼]

中国で金(ゴールド)への投資需要が高まっている。銀行の預金金利が下がり、理財商品(財テク商品)の利回りが低下する中で、価格上昇が続く金への投資を検討する人が増えている。中国証券報(電子版)が伝えた。

国有大手商業銀行や株式制銀行では最近、純金積立商品の取引が活発になっている。

北京市の国有商業銀行関係者は「最近、金の人気が非常に高まっており、積み立てから金現物に交換する人が多い」と話した。とりわけ10グラムの小さな地金(延べ棒)は一部拠点で在庫がなくなっている状況という。金宝飾品を扱う小売店も客足と販売が増えているとされる。

3月に入り金の国内価格は上がり続けている。貴金属を取引する上海黄金交易所では1グラム500元(約1万円)以上を付ける日も多い。

ただ金人気の過熱を受けて、市場では理性的な投資を呼びかける声も増えている。

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