【韓国】江原道をデジタル・バイオの中心地に[経済]

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は11日に江原道庁で開催した討論会で、デジタルやバイオ基盤の先端産業を江原道の主力産業として育成する意向を示した。

春川市は世界的なデータセンターの中心地に育成する方針だ。江原水熱エネルギークラスター(集積地)を造成して、昭陽江ダムの冷たい水をデータセンターの冷房に使用し、温かくなった水はスマートファームで使う構想だ。

データセンターの稼働に必要なエネルギーの約4割はサーバーの冷却に充てられるが、昭陽江ダムの5億トンの深層水を冷却水として活用すれば、電力消費を画期的に削減できると見込む。政府は2027年末までに春川市に3,600億ウォン(約405億円)を投じて、データセンターとスマートファーム先端農業団地を造成する計画だ。

江陵市には2,600億ウォンを投じてバイオ国家産業団地を造成するほか、東海市・三陟市には3,000億ウォン以上を投資して液化天然ガス(LNG)水素生産プラントを建設する。東海市には水素関連の部品製造および研究開発(R&D)インフラも造成する。

■観光産業の発展にも寄与

江原道の経済の主軸である観光産業の発展に向けた支援も行う。大統領選挙の公約に掲げた雪岳山のロープウエーを昨年に着工したのに続き、地域住民からの要望があればロープウエーを追加で建設する意向も示した。

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