【シンガポール】自動車出入国審査、19日からQRコードでも[社会]

シンガポールの国境検問所で19日から、パスポートの代わりにQRコードを提示することで自動車の出入国審査が受けられるようになる。西部トゥアスと北部ウッドランズの検問所が対象で、出入国手続きを効率化する措置の一環となる。

シンガポール移民局(ICA)が12日に発表した声明によると、出入国する人またはグループは、移民局の公式アプリ「MyICA」上で事前に全員分のパスポート情報を登録し、QRコードを取得する。最大10人のグループでまとめて一つのQRコードを生成し、「家族」「友達」などと名前を付けて複数保存することが可能だ。

取得したQRコードを検問所に設置されたスキャナーにかざした後、登録データを基に職員が対面で審査する。車両の詳細や乗車人数と一致しない場合は出入国が拒否される。初めてシンガポールを訪れる外国人や前回出入国した際のパスポート情報と異なる人はパスポートの提示が必要となる。

移民局によると、出入国審査をQRコードに切り替えることで、4人乗りの車両で約20秒、10人乗りの車両で約1分の時間短縮が見込まれる。大半の車両がQRコードを利用すれば全体で3割以上の時間短縮につながるという。

今後は他の検問所でもQRコードの提示による出入国審査を導入していく方針だ。

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