マレーシアの国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは12日、バングラデシュで同社初の新エネルギー車（ＮＥＶ）であるスポーツタイプ多目的車（ＳＵＶ）「Ｘ90」を発売したと発表した。バングラデシュは、４カ国目の輸出先となる。
先月29日にバングラデシュの首都ダッカで、プロトンの幹部らが出席して発表会が開催された。６人乗りの「フラッグシップ」と７人乗りの「プレミアム」の２グレードを展開。バングラデシュの現地企業ランコン（ＲＡＮＣＯＮ）・ホールディングスが独占的に販売する。発表から２週間弱で25台を販売したという。
プロトンは昨年５月、自社の設立40周年に合わせて、マレーシアでＸ90を発売。同年８月には、モーリシャス、南アフリカ、ブルネイで発売した。
プロトンは、バングラデシュでＳＵＶ「Ｘ70」も販売しており、Ｘ90は２モデル目となった。年内には、現地で組み立て生産を開始する予定だという。リー・チュンロン（李春栄）最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「自動車メーカーとして、３年以内にバングラデシュ市場でトップ３入りを目指す」との方針を示した。
