羽咋高、旧帝大に6人 「一致団結できた」

合格を担任の教員に報告する生徒=羽咋高

  ●地震で校舎使えず交流の家で受験対策

 羽咋高から難関の旧帝大に現役生6人が合格した。旧帝大合格者は3年ぶり。学校側は入試直前に地震に見舞われながらも夢をかなえた生徒をたたえた。

 大阪大に磯大毅(だいき)さん(外国語学部)と上野真諒(まさあき)さん(経済学部)、名古屋大に竹内丈一朗さん(工学部)と三波凪紗(さんなみなぎさ)さん(医学部保健学科)、北海道大に西村悠生(ゆうい)さん(総合理系)と橋本拓歩(たくほ)さん(水産学部)が受かった。全4クラスから合格者が出た。

 羽咋高は能登半島地震の影響で校舎が使えなくなり、3年生は国立能登青少年交流の家で受験対策に励んだ。西村さんは「地震があったからこそみんな一致団結できたと思う」と振り返り、磯さんは「水も通っていて勉強にはいい環境だった」と語った。

 同校では、2年時から高いレベルの大学受験を意識付けし、志望別に講座や補習を実施して学力と結束力を高めた。進路指導課の山崎慎介主任は「何より生徒の底力が発揮された」と語り、報告に訪れた生徒に「合格がゴールじゃない。いろいろな人と交わってさらに頑張って」とエールを送った。

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