「エンドウに謝罪しなければ」「本当に目覚ましい」シティ戦MOMの遠藤航に地元メディアが感服!「ロドリと互角以上にやり合った」

リバプールの遠藤航は、タイトルを争うライバルとの直接対決の大一番でも評価を高めた。

3月10日に行われたプレミアリーグ第28節のマンチェスター・シティ戦で、遠藤はアンカーとして先発フル出場。1-1で引き分けたチームに貢献している。

アジアカップを終えて再合流してからも存在感を高めるばかりの遠藤に、地元メディアからの賛辞は止まらない。リバプール専門サイト『Anfield Watch』は11日、「多くの人がワタル・エンドウに謝罪しなければならないと言えるだろう」と称賛した。

「当然ながら慣れるまでに少し時間を要したが、今では新しくなったユルゲン・クロップ監督のリバプールにおいて欠かせない重要なメンバーとなった」

「(シティ戦で)エンドウはまたセンセーショナルな出来だった。間違いなく世界最高のホールディングMFであるロドリと互角以上にやり合った」

試合前から注目されたロドリとの勝負について、Anfield Watchは『FotMob』のデータを用いつつ、日本代表キャプテンが引けを取らなかったと伝えている。

「エンドウは守備のアクション関与が9回とロドリを2回上回っており、最終ラインをより定期的に守っていた。また、インターセプトは2回(ロドリはゼロ)で、デュエルは7回中6回勝利(ロドリは8回中4回)。ドリブルでは一度も抜かれず(ロドリは1回)、最終ラインを素晴らしくサポートした」

「ただ、ロドリのパフォーマンスが印象的でなかったわけではない。彼はタックル3回すべてに勝ち(遠藤は4回中1回)、リカバリーは8回(遠藤は6回)。3回のブロックとクリアもあった(遠藤は2回)。どちらの選手もそれぞれのチームで重要な守備のアンカーだったのだ」

【動画】シティを翻弄した遠藤航の絶妙ワンタッチパス→幻のゴール
一方で、攻撃面について、Anfield Watchは「よりボールに絡んだのはロドリだ。試合最多の123回のタッチ数を記録している(遠藤は72回)」と続けた。

「パス成功は90対59と、ロドリがエンドウを上回ったかもしれない。だが、成功率はエンドウの95%がロドリの87%を大きく上回った。しかし、ロドリはチームの攻撃の局面でより重要だった。ロングボール成功8回を記録(遠藤はゼロ)。ファイナルサードへのパスも10本だ(遠藤は3本)」

そのうえで、同メディアは「プレーメークでロドリの方が生産的だったが、リバプールの守備的MFが敵陣であまりに大きな貢献を求められることはほとんどない」としている。

「全般的には、エンドウとロドリの差はほとんどなかった。どちらもそれぞれのチームにとってどれだけ大事な存在かを示した」

「ただ、エンドウの移籍金や、プレミアリーグの大一番での経験の少なさを考えれば、31歳のパフォーマンスは本当に目覚ましいものだった。彼が先発出場したリーグ戦の試合で、リバプールはまだ一度も負けていない。エンドウが試合後、クラブのマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのはふさわしい。今季のクロップにとって必要不可欠な存在だと証明している」

試合後、クロップから「ワールドクラス」への成長を遂げたとも絶賛された遠藤。その勢いは、もはやとどまるところを知らない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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