五木ひろしさん新曲「こしの都」3月13日発売 豪華オケそろえ「やり残したことはないという気持ちで…」

五木ひろしさんの新曲「こしの都」ミュージックビデオより。福井県越前市の紫式部公園で歌う五木ひろしさん

 今年歌手生活60周年を迎える福井県美浜町出身の歌手五木ひろしさん(75)の3月13日発売の新曲「こしの都(みやこ)」のミュージックビデオ(MV)が完成した。福井の歴史をテーマにした曲で越前市の紫式部公園や総社大神宮、万葉の里味真野苑などで撮影。MVはテレビ放送やカラオケで使われる予定で、北陸新幹線開業で注目される福井のPRに一役買いそうだ。

 作曲は五木さん、作詞は合田道人さん。福井に息づく伝統工芸や、県民の情け深く、忍耐強い人柄を歌う。歌詞には「いにしえに会いにゆく 路(みち)がひとつになりました」と北陸新幹線開業のほか紫式部についても織り込んでいる。MVでは、五木さんが紫式部像の前で歌ったり、趣のある神社仏閣が立ち並ぶ越前市京町の通りを歩いたりしている。

⇒五木ひろしふるさとマラソン2024、ゲストはお笑いコンビの…

 五木さんは「福井の歴史の素晴らしい詞ができたので、これこそ歴史に残る歌にしないといけないと思った」と振り返る。いつも使っているスタジオに入りきれないほど大規模なオーケストラをそろえるなど「もうやり残したことはないという気持ちでレコーディングした」という。

⇒歌手人生60周年…五木ひろしさん「歴史に残る曲にしたい」

 時代が移りゆくなかで歌謡曲、演歌が下火になっていると感じている。「『こしの都』で歌謡曲、演歌を盛り上げたい。この曲を全国に届けたいとの思いで頑張る」と力を込めた。

 カップリング曲は広島を舞台にしたムード歌謡「ひろしま雨情」。発売元はファイブズエンタテインメント。1500円。

© 株式会社福井新聞社