「リールは心のクラブ」、昨年引退のアザールが古巣帰還を検討したと明かす

今月10日にリール本拠地訪れたアザール[写真:Getty Images]

昨年に現役を引退した元ベルギー代表FWエデン・アザールが、古巣リールへの帰還を検討していたことを明かした。

昨シーズン限りでレアル・マドリーとの契約が終了したアザールは、昨年10月に現役引退を決断した。

現役引退後には世界各国のクラブからオファーが届いていたことを明かしていたが、その中でプロキャリアをスタートしたリールへの帰還を検討していたことを、フランス『La Voix Du Nord』のインタビューで改めて明かした。

「僕はこれについて常に明確にしてきた。リールは心のクラブであり、僕にとって唯一のフランスのクラブだった。他のフランスのチームのユニフォームを着ている自分を想像することもできなかった」

「引退する前には復帰することも考えたけど、あまりに複雑すぎてその気はなくなってしまった。とりわけ家族レベルで複雑だった。移籍によってはマドリードを離れなければならなかっただろうし、僕の家族はそこに定住してる。そういった部分で頭の中に懸念があったんだ」

「素晴らしい物語になるはずだし、戻ってきたいと思う一方で、身体に不調が出始めていた。良いパフォーマンスができないのになぜ戻るのか? ここ数年ケガをしてきたことを考えると、良いレベルでプレーできるかどうかも自信がなかった」

「ただ、リールについて話すと、ただ一つの言葉が思い浮かぶんだ。それは『最高』という言葉だ。僕が14歳だった最初の頃から、退団する年(2012年)まで、それはフットボールのレベルだけではなく、すべてが素晴らしいものだったんだ」

2005年にリールの下部組織に加入したアザールは、2007-08シーズンにファーストチームデビュー。その翌シーズンから4シーズンに渡って主力を担い、公式戦194試合50ゴール53アシストを記録。2010-11シーズンにリーグ・アンとクープ・ドゥ・フランスの国内2冠に貢献。その後、2012年夏にチェルシーへ移籍していた。

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