ウクライナ紛争のNATO波及回避を、トルコ大統領が訴え

[アンカラ 12日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は12日、ウクライナでの戦争を悪化させ、北大西洋条約機構(NATO)にも紛争を拡大させるような措置は回避しなければならないと述べた。

アンカラで開かれた各国大使との夕食会で、年内にスイスでの開催が計画され、ロシアは出席しない見通しのウクライナ和平会議に言及。「われわれはウクライナの主権と領土の一体性に対する支持を表明する一方、ロシアを排除した和平計画は何の結果も生まないとこれまでも述べてきた」と語った。

また「われわれは黒海の航行の安全を再確立し、穀物貿易が安全に行えるよう取り組んでいる。地域の紛争を悪化させ、NATOにも波及させるような措置は避けなければならない」と強調した。

フランスのマクロン大統領は先月、欧米諸国はウクライナへの派兵を排除すべきでないと発言した。

エルドアン氏は先週、イスタンブールでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、戦争終結に向けたロシア・ウクライナ首脳会談の主催を申し出た。12日には、ロシアのプーチン大統領が今月の選挙後にトルコを訪問すると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

© ロイター