オリックス<8591>、NTT<9432>傘下のNTTドコモにオリックス・クレジットを譲渡

オリックスは傘下の総合信販会社オリックス・クレジット(東京都港区。売上高324億円、営業利益68億8000万円、純資産541億円)の株式66%をNTTドコモ(東京都千代田区)に譲渡することを決めた。資金ニーズの多様化やIT企業などの異業種参入など、個人向け金融サービスの市場環境は日々変化しており、ドコモ傘下で事業を展開する道を選んだ。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2024年3月29日。

ドコモはスマートフォンを活用して新たなライフスタイルを創出する「スマートライフ事業」を展開。その中で金融・決済領域を柱に据え、「dカード」「d払い」などのキャッシュレス決済サービス、個人向け無担保ローンサービス「dスマホローン」を提供している。

オリックス・クレジットの個人向け金融事業のノウハウを取り込むことで、ドコモはdスマホローン事業の与信力の強化とオペレーションの高度化を図る。新たなローン商品の共同開発や販売、両社のデータ活用、新規事業の開発・販売に向けた協業も進めていく。

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