小山市議会議員選挙の当選無効訴訟 東京高裁が小山市議の訴え棄却

とちぎテレビ

去年(2023年)4月に行われた小山市議会議員選挙で、次点の候補と1票差の最下位で当選した片山照美市議(67)が、栃木県選挙管理委員会による票の再点検で当選を無効とされた採決の取り消しを求めた訴訟で、東京高等裁判所は12日、請求を棄却する判決を言い渡しました。

判決では、小山市選挙管理委員会が有効とした片山市議の2票について、氏名以外に感嘆符などが書かれていて、投票用紙に関係のないことを記載すると無効票となる「他事記載」と認められると判断しました。

これにより、次点で落選した男性の有効得票数が、片山市議を1票上回ることになり、片山市議の当選を無効とした県選挙管理委員会の裁決は相当としています。

判決を受け、県選挙管理委員会の金田尊男委員長は「委員会の主張が認められたものと受け止めている」とコメントした一方、片山市議は「納得できない。弁護士と相談し、今後の対応を決めたい」と話しました。

© 株式会社とちぎテレビ