東北道3人死亡事故 運転手への違法長時間労働疑いで運送会社など書類送検 八戸労基署(青森県)

 従業員のトラック運転手1人に違法な長時間労働をさせたとして、八戸労働基準監督署は12日、労働基準法違反の疑いで、青森市の一般貨物自動車運送業の会社と八戸営業所長を、青森地検八戸支部に書類送検した。

 送検容疑は、2023年1月11日から5月11日までの間、延べ18日にわたり、労使間による三六協定で定めた、延長して労働できる限度時間「1日21時間」を4分~3時間17分超えて時間外労働をさせた疑い。

 この運転手は23年5月16日夜、宮城県栗原市の東北自動車道で、停車していたバスに追突して3人が死亡する事故を起こしたとして自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われ、仙台地裁で公判中。死亡事故を受けて同署が調査したところ、違法な時間外労働が発覚した。

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