登校時のごみ拾い、2年間 中村悠人君(八戸市青潮小6年)を善行表彰 青森県教委

齋藤教育長(左)から表彰状と記念品を受け取った中村君(中)。右は三角校長

 八戸市青潮小学校6年の中村悠人君(12)が約2年間毎日、登校時に通学路のごみ拾いを続け、学区住民からもその行動が評価されているとして、青森県教育委員会から本年度の善行児童生徒表彰を受けた。8日、八戸市庁で表彰伝達式が行われ、中村君は「これからもごみ拾いを続けて街をきれいにし、人々を幸せにしたい」と力強く語った。

 自宅から徒歩で約25分かけて登校している中村君は、通学路にごみが落ちているのが気になり、5年生の頃からごみ拾いを始めた。食べ物や飲み物の容器、たばこの吸い殻などが多く、全くごみがない日もあれば、ポリ袋いっぱいに集まった日もあったといい「拾うのが楽しい。街がきれいになるのも楽しい」と声を弾ませた。

 伝達式には青潮小の三角浩司校長と出席し、市教委の齋藤信哉教育長から表彰状と記念品を受け取った。齋藤教育長が「良い行いを継続するのはなかなか難しいこと。中学校でも続けて」と語りかけると、中村君は「はい」と大きな声で返事をしていた。

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