リアルな一手、未来の対局 AI囲碁ロボット、日本棋院佐賀中央支部(佐賀市)に

AIを搭載した囲碁ロボット「SenseRobot Go」(奥)。顔の部分に経過時間や対戦レベルなどが表示される=佐賀市の日本棋院佐賀中央支部(撮影・山田宏一郎)

 日本初上陸の家庭向けAI(人工知能)搭載の囲碁ロボット「SenseRobot Go(ご)」が、佐賀市の日本棋院佐賀中央支部に現れ、巧みに碁を打っている。盤面を認識するカメラや碁石を保持できるロボットアームなどを備え、16日までの期間限定で人間同士のようなリアルな対局が体験できる。

 囲碁ロボットは中国企業が開発した。現在、全国の希望した碁会場を巡回していて、同支部では導入も検討していることから申し込んだ。24段階のレベルを設けて初心者から上級者まで対応し、対局後には棋譜を確認しながら分析することもできる。ロボットの表情が途中で変わる仕掛けなどもある。

 対局した髙﨑将大さん(24)=佐賀市出身=は「最初は違和感があったが、本物の人間相手と同じような感覚で打てた。力を鍛える良い相手になりそう」と笑みを浮かべた。同支部長の吉岡薫九段(64)は「子どもから大人まで幅広い世代が対局でき、囲碁に関心を持つきっかけになればうれしい」と話した。

 対局の体験は午後1時から午後5時半まで。問い合わせは日本棋院佐賀中央支部、電話0952(31)4908。(坂本有佐)

対局するAI搭載の囲碁ロボット「SenseRobot Go」(手前左)。アームが動いて碁盤の上に自動で碁石を並べる=佐賀市の日本棋院佐賀中央支部(撮影・山田宏一郎)
AI搭載の囲碁ロボット「SenseRobot Go」=佐賀市の日本棋院佐賀中央支部(撮影・山田宏一郎)

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