スマホの有害情報閲覧を制限…小学生のフィルタリング設定が2割減 なぜ? 県教委が啓発「保護者の責任で設定を」

 鹿児島県内の小学生が所持する携帯電話(スマートフォン含む)のうち、有害情報の閲覧を制限するフィルタリングを設定しているのは7割にとどまり、3年前の前回調査より2割ほど減ったことが12日、県教育委員会の調査で分かった。県教委は「保護者の責任で設定するよう啓発を進める」としている。

 調査は県内の公立学校に通う児童生徒に対し、昨年7~9月に実施。インターネットの利用状況を尋ね、約14万人が回答した。

 自分専用の携帯電話を持つ児童生徒の割合は小学校29.0%、中学校67.4%、高校98.1%、特別支援学校30.2%と全校種で増加。中でも小学校で10.6ポイント、中学校は14.4ポイント増えた。

 一方でフィルタリング設定は小学校71.0%で前回調査より19.5ポイント減。中学校74.3%(前回比13ポイント減)、高校80.2%(同6.1ポイント減)、特支81.7%(2.5ポイント減)と軒並み低下した。県教委は「ネットで端末を購入するケースが増え、設定を勧められる場面が減ったからではないか」とみる。

 また平日のネット利用で5時間を超える割合は小学校5.1%、中学校8.4%、高校10.4%、特支6.1%でいずれも前回を上回る結果となった。

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