「1週間は8日ある。日曜の次は…」島唄にコントに大喝采 よなは徹さんと前川守賢さん、沖縄市でチャリティー共演 

 琉球古典音楽三線歌者のよなは徹さんと民謡歌手の前川守賢さんによるチャリティーコンサート(主催・まちづくりNPOコザまち社中、沖縄市社会福祉協議会)が2月24日、同市の沖縄市民小劇場あしびなーであった。旧暦の元日生まれの前川さんを「元(げん)ちゃん兄さん」、よなはさんを「とーるー」と互いにあだ名で呼び合い、RBCiラジオの人気番組「民謡で今日拝(ちゅーうが)なびら」で共演する仲。コントを含む約20演目に観客約220人が大喝采を送った。投げ銭12万円は全額、沖縄市社協に寄付した。(中部報道部・平島夏実)

 2人はコロナ禍の2022年、動画投稿サイト「ユーチューブ」で「たったふたり会」と題した映像を3本配信した。現在も閲覧可能。今回はその「劇場版」と銘打った。

 前川さんは舞台袖から再登場するたび「皆さん起きてますかー」と笑わせた。父の守康さんの漫談を見て育ち、「1週間は8日ある」と教わった逸話を披露。「月曜、火曜…土曜、日曜、民謡」のオチに拍手が湧いた。

 童謡「桃太郎」を「お父ちゃん、お父ちゃん…小遣いくれたらいい父ちゃん♪」と替え歌にする場面も。

 最前列の男性からサプライズで1万円札を手渡されると「やってみるもんだねぇ」とにんまりし、代表曲「遊(あし)び庭(なー)」などで盛り上げた。

 よなはさんは「仲村渠節(なかんかりぶし)」を歌い終えると、ペットボトルの水を一口。「こうやって途中で飲めるのは『たったふたり会』くらい。古典音楽の舞台だったら怒られちゃいますもんね」と場を和ませた。

 着物からジャケット姿に着替えて再登場すると「ジャケットから着物に着替えるよりは楽だと思うけど、急ぐとまず、せったが滑る!」と苦笑。「永良部シュンサミ」などを披露した後、前川さんとのショートコントに挑んだ。 2人は南国モード全開の「Sun Sun パラダイス」で共にマイクを握った。

舞台で熱唱する前川守賢さん(右)とよなは徹さん=2月24日、沖縄市民小劇場あしびなー
笑顔で拍手を送る観客

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