私は年金をいくら受け取れる? ねんきん定期便が届いたら試してみたい「公的年金シミュレーター」

お金に関する不安の一つに、「老後資金が不安」という方も多いでしょう。

老後資金を準備することも大切ですが、そもそも自分が老後に年金をいくら受け取れるか、よくわからない方も多いのでは?そこで、おすすめなのが「公的年金シミュレーター」です。特に「ねんきん定期便」が手元にある方はチャンスです。

実際に、筆者が「ねんきん定期便」を使って、公的年金シミュレーターにアクセスした感想をお伝えします!


年金は、一人一人の事情によって異なるので注意!

将来受け取る年金は、一人一人の働き方や年収、勤務年数などによっても大きく異なります。自分自身が将来受け取る年金見込額を確認する方法はいくつかあります。例えば、「ねんきん定期便」(誕生月にはがきや封書で届くもの)や「ねんきんネット」「公的年金シミュレーター」があげられます。

「ねんきんネット」は、この中で一番より具体的な結果が見られるのですが、IDとパスワードが必要なため、少々手間がかかるのも事実です。

「ねんきん定期便」は、毎年届くので、見たことがある人も多いと思いますが、50歳未満の場合は、これまでに納めた保険料を元に計算してあるので、実際受け取る金額より少ないケース(今後も保険料を抑える場合)が多いです。

そこで、おすすめなのが「公的年金シミュレーター」です。ねんきん定期便があれば、すぐにアクセスできますし、手元になくても、ある程度の情報を確認できるのです。ではさっそく、「公的年金シミュレーター」にアクセスしてみましょう。

まずは「ねんきん定期便」なしで、アクセスしてみた

「ねんきん定期便」がない人もいると思いますので、ないケースで確認してみます。

●ステップ1:生年月日や働き方を入力

PCもしくはスマートフォンで「公的年金シミュレーター」のページにいき「生年月日」を入力します。

画面下の方に進み、「働き方・暮らし方」を20歳から59歳までの情報を入力します。

例えば、20歳から22歳まで、大学生として国民年金に加入していれば、「学生・働いていない(国民年金第1号)」を選び、「20歳~22歳」と入力。さらに、「働き方・暮らし方の追加」をタップし、それ以降の23歳の働き方について登録します。

大学卒業後に会社員になっていれば、「会社員・公務員(厚生年金)」を選び、会社員として働いていた年齢と年収を入れます。

つまり、20歳から59歳まで、どのような働き方で、どれくらいの年収だったかを時系列に沿って入力していくわけですね。転職して年収が変わったり、仕事を辞めてフリーランスや無職だったりした場合も、入力していきましょう。

ちなみに、国民年金加入時に「付加納付の有無」が問われますが、一般的には「無」が多いでしょう(国民年金で付加保険料を上乗せしている人は「有」です)

●ステップ2:受給開始年齢を入力

次に将来いつから年金を受け取りたいかを入力します。

一般的には「65歳0か月」ですが、早く受け取る場合は、最短で「60歳0か月」、遅く受け取る場合は、最長で「75歳0か月」という範囲で選べます。

ここで注意ですが、間違えた!と思って、PCブラウザの「戻るボタン」を押すと、全てリセットされて「生年月日の入力」に戻ってしまいますのでお気をつけてください。

●ステップ3:結果を確認

「試算する」をタップすると、1年あたりの年金見込額が「●万円/年」と出ます。ちなみに、この画面上で「受給開始年齢」を早めたり、遅くしたりと変更することもできます。自動的に受給額がグラフでわかりますよ。

最後に入力した「今後の年収」(最後の記入が厚生年金保険の場合のみ)の欄で、「もう少し収入が多いかな」「いやいや、もう少し少ないかな」などと予想額を変更すると、それに応じた年金額が表示されます。

「就労完了年齢」の欄で、60歳で仕事を辞めずに、「65歳まで働いた場合はどうかな」「70歳まで働いた場合は?」などといった具合に、年齢を変更してみると、それに応じた年金額が表示されます。

「今後の年収」も「就労完了年齢」も「受給開始年齢」も高ければ高いほど、受け取る年金が増えることが、リアルにわかって面白いですよ。

「ねんきん定期便」があると、さらに簡単&詳しい!

さらに、手元に「ねんきん定期便」(2023年4月以降のもの)があれば、あっという間に詳しい情報が手に入ります。

公的年金シミュレーターはPCでも使えますが、「ねんきん定期便」がある場合は、スマホからアクセスすると便利。スマホのQRコードリーダーなどで、ねんきん定期便の二次元コードを読み込むと、公的年金シミュレーターにアクセスできます。

先ほどと同じ流れで、「生年月日」を入力して、「試算する」をタップすると。どうなるでしょうか。あっという間に、年金見込み受給額が出てきます。それ以降は、先ほどご説明したように、「いつまで働くか」「いつから年金を受け取りたいか」といった年齢を変えてみることで、それに応じた年金受給見込み額がわかります。かなり簡単なので、ぜひ試してみてください。

ただし、「ねんきん定期便」のありなしにかかわらず、注意点があります。いずれも「概算シミュレーションであり、実際の支給額とは異なる場合があります。詳細に試算したい場合には、ねんきんネットをご利用ください」とあります。

つまり、おおまかな年金受取額を知るために使ってくださいね、というサイトだということを頭に入れておきましょう。

「ねんきん定期便」が届いたら、ぜひアクセスしよう!

例えば、パート・アルバイトの方が会社員になった場合や、年収をアップした場合などを確認してみると、見込みの年金受給額が増えることがわかります。老後に受け取る年金が増えると、安心感が増しますよね。

「ねんきん定期便」が届いたら、ぜひ、一度「ねんきんシミュレーター」にアクセスしてみましょう。「ねんきん定期便」よりもさらに詳しく、より実際に近い形の「自分の年金受取見込み額」を確認できますよ。

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