兵庫県が販売するプレミアム付き電子商品券「はばタンPay+(ペイプラス)」をかたり、クレジットカード情報を入力させる偽サイトの相談が県警に相次いでいる。商品券は現在、3次募集の入金を受け付け中で、県警は「公式アプリでの手続きかどうかよく確認して」と注意喚起する。
商品券は1口6250円を5千円で購入できるお得感が人気を集め、2月からの3次募集には約69万人が応募。当選者は、公式サイトでダウンロードする専用アプリを使い、カードなどで入金する。
県警によると、昨年8月の1次募集以降、「偽サイトにカード情報を入力してしまったようだ」などの相談が県内に住む30~70代の5人から寄せられた。いずれも専用アプリを検索し、偽サイトにアクセス。相談者の一部は「入力後、身に覚えのないカード決済があった」と説明したという。
偽サイトにアクセスしてしまうと、アプリのダウンロードではなく、カード情報を入力する別画面に誘導されるのが特徴。サイトの一つでは「はばタンPay」のアイコンとともに、操作を促すバナーが表示される。
購入手続きは、申し込み段階から専用アプリで進むが、1次募集の入金時は、県に最多で1日約千件の問い合わせがあった。県警は、入金方法が分からず、改めてアプリを検索して偽サイトに流れる人がいる可能性があるとみて警戒を強める。(小川 晶)