午後3時のドルは147円台を上下、相次ぐ高水準の賃上げは想定内

Shinji Kitamura

[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの147円半ばを推移している。きょうは春闘の集中回答日で大手製造業などから満額回答が相次いだが、出足の好調ぶりは予想通りだとして、円相場に大きな影響は見られなかった。

この日のドルは、147円前半から半ばの上下40銭程度を行き来する展開が続いた。トヨタ自動車が1999年以降で最高水準となるなど、賃金引き上げ要求には満額回答が相次いだが、来週に日銀会合を控えて円相場の売買は交錯した。

市場では「春闘の好調な出足は想定内」(国内証券アナリスト)との指摘が聞かれた。賃上げに前向きな大企業は労使交渉も円滑に進むため、早期に妥結するケースが多いためで「集計が進んでも好調を維持できるかが、日銀の動きを最終的に左右することになるのだろう」(同)という。

連合は15日に第1回の回答集計結果を公表する予定。昨年の第1次集計は3.8%だったが、今年は4%を超える可能性があるとの予想が出ている。

市場では、賃上げが順調に進めば、日銀が今月にもゼロ金利政策の解除に踏み切る可能性が高まるとして、交渉の行方に行方に関心が集まっている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.56/147.59 1.0927/1.0931 161.26/161.30

午前9時現在 147.62/147.63 1.0925/1.0929 161.30/161.31

NY午後5時 147.66/147.69 1.0926/1.0928 161.34/161.36

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