疾走新幹線眺め歓声 トレインパーク白山開業

展望デッキから走行する新幹線を眺める来場者=13日午前9時33分、白山市宮保町のトレインパーク白山

  ●初日から来場者続々

 北陸新幹線白山総合車両所の隣接地に整備された白山市立高速鉄道ビジターセンター(愛称・トレインパーク白山)が13日、同市宮保町にオープンした。全国で唯一、点検整備中の新幹線を見学できる施設となる。開館とともに来場者が続々と訪れ、展望デッキから最高速度の時速260キロで走り抜ける車両を眺め、新幹線に特化した多彩な展示や大型遊具を楽しんだ。

 オープニングイベントでは、田村敏和市長が16日の敦賀延伸開業に触れ、「石川に多くの喜びや活気をもたらし、末永く愛される施設になってほしい」とあいさつした。小山一徹センター長らとテープカットし、近隣のこども園、幼稚園の年長児6人がくす玉を割って祝った。

 来場者は新幹線の通過時間に合わせて5階の展望デッキや4階の連絡橋から車両を見て歓声を上げた。能美市の主婦西田由恵さん(62)は「スピード感と迫力を感じた」と話した。

  ●「何回でも訪れたい」

 新幹線関係の展示が充実した1階では、家族連れらが大型シミュレーターを使った運転体験などを楽しんだ。グランクラスのシートで座り心地を味わった白山市の郵便局員、坂木隆英さん(50)は「抽選に外れて9日の体験会に参加できなかったので、初日に何とか来たかった。魅力的な展示ばかりで、何回でも訪れたい」と笑顔を見せた。

 入館料は高校生以上が500円、中学生以下は無料。シミュレーターの利用は別料金が必要となる。

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