「インスタ見ておもしろそうだなと思って」都心部でもゆっくり腰を下ろせる広場空間 同時開催されたまちづくりイベント

広島のまちづくりを紹介する『進化するマチ 広島』です。広島には、さまざまな公園や空き地がありますが、そんな場所を使って街中の魅力を感じてもらおうというイベントが、3月9・10日の土日、都心部のさまざまな場所で同時開催されました。

小林康秀 キャスター
「建設が進む広島駅のすぐそばの川沿いですが、なにやら音楽が聞こえてきました。多くのテントが並んでいますね」

10日(日)、猿候川沿いの広場にはコーヒーやカレー・中華など、およそ20店が並びました。広島駅周辺のまちづくり団体が主催して不定期に開催しています。地域の人だけでなく遠くから来た人でもにぎわっていました。

広島駅周辺に住んでいる人
「楽しいですね、にぎやかで。ふだん知らないようなお店だったりたくさん出店されているので」

福山市からの観光客
「インスタで見ておもしろそうだなと思ってきました。広島市内を広く回っていけるから楽しそうだなと思って」

ここから400メートルほど離れた「台屋の鼻」と呼ばれる小さな公園でも…

小林キャスター
「マルシェがあって人の集まりがありますね。ここにはすでに行列ができています。みなさん、何を待っているかというと自転車屋台で販売されるベーグルです」

自転車で作られたコンパクトな屋台がいくつも出店していたほか、免許がなくても操縦できる小型のボート「ミニタグボート」の試乗会が行われました。

利用者
「楽しかったです。ちょっとハンドルを切っただけでクルリンって回る」

ここは官民連携のまちづくり組織などが運営しました。これらのイベントは「CITYSCAPE(シティスケープ)」と題して、5つの街づくり団体が、広島の都心部3つのエリアの8か所で同時開催されました。

シティスケープ 事務局 水木智英 さん
「それぞれエリアごとにまちづくり団体さんがいらっしゃるんですね。みなさんと結束を高めるためには共通体験がいるなということになって、一緒にリアルイベントを同時にやってこうということになりました」

小林キャスター
「並木通りの入り口にはさらに木々が持ち込まれて、ゆったりすることができる空間が作られています」

「並木ジャルダン」と名付けられたこのイベント。街の中心部にも腰を下ろせるベンチやソファを設置。日本酒の酒蔵が軒を連ね、飲食店だけでなく、ワークショップなどが開催されました。ウォーカブルな通りを目指して街づくり団体が不定期で開いています。ふだんは別々で開催されるイベントを同時に行った理由は…

シティウォーク 事務局 水木智英 さん
「いろんな方が立ち寄っていただくときに『次、オスメのスポットありますか?』と聞いてくださって。ぼくらが狙っている周遊みたいなところの効果が出ているなと」

各地で行われる体験イベントに参加して魅力を感じてもらい、中心部に長く滞在してもらおうというのです。水木さんは今後もこの取り組みを続けたいと話していました。

今回、開催されたシティスケープは、広島市の中心部、広島駅・紙屋町・八丁堀の3つのエリア、8か所で行われました。完成したサッカースタジアム、そして建設が進む広島駅や基町の高層ビル計画といずれも再開発が進む地区の間で行われます。

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