【シンガポール】都市計画スルバナ、新グローバル拠点開設[建設]

スルバナ・ジュロン・グループは13日、西部に新たなグローバル統括拠点を開設した(同社提供)

シンガポールの都市計画コンサルティング会社スルバナ・ジュロン・グループは13日、西部に新たなグローバル統括拠点を正式に開所した。

西部ジュロン・イノベーション地区(JID)のクリーンテック・パーク内に新拠点「SJキャンパス」を開設した。総延べ床面積は約11万平方メートルで、10棟から成る。4,000人の従業員を収容可能で、コラボレーションや研究開発の促進、ビルト・エンバイロメント(建築や都市の環境)の革新的なソリューションの実現を図る。

「自然の中のキャンパス」がテーマの施設は、スルバナ・ジュロン・グループが米設計事務所サフディ・アーキテクツと協力して設計。敷地の緑地の半分以上をそのまま残し、屋上テラスや屋内庭園、屋外造園を設置したほか1,000席の多目的エリア、会議施設、ラウンジやジムなどを設けた。隣接するジュロン・エコガーデンを訪れる家族連れやサイクリストなども中庭を通じてキャンパス内の施設を利用できる。

シンガポール建築建設庁(BCA)が環境に配慮した建物に付与する「グリーンマーク」で最高ランクの「プラチナ」認証も取得した。4棟の屋上に年間389メガワット時程度を発電できる太陽光発電設備を設置したほか、逆ピラミッド型の建築構造で上階が下階の日射を最大36%遮断し、最大限の温熱快適性とエネルギー効率が得られる設計だ。

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