米、核態勢を調整せず プーチン氏はドクトリン再表明と理解=当局者

[ワシントン 13日 ロイター] - 米政府当局者は13日、ロシアのプーチン大統領が核戦争への準備が整っていると述べたことについて、従来の核使用に関するドクトリンを改めて表明したものとの見方を示し、米国は核態勢を調整していないと明らかにした。

プーチン大統領は15─17日の大統領選を前に国営メディアのインタビューに応じ、核戦争への準備が万端に整っていると表明。ウクライナで核兵器を使用する必要はないとしながらも、主権が脅かされれば核兵器を使用する用意があると述べた。

これについて米当局者は匿名を条件に「米国の核態勢を調整する理由は見当たらない。ロシアがウクライナで核兵器を使用する準備をしているという兆候も見当たらない」と述べた。

米国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン報道官は声明で、ロシアの核を巡るレトリックは無謀で無責任なものだとし、米国はウクライナを支援し続けると表明した。

© ロイター