大正時代に完成した「旧大社駅の駅舎」 保存修理工事中の様子が公開される 間近で見るのが貴重な瓦も

1990年に廃止されたJR大社線の終着駅、旧大社駅の駅舎の修理工事で、近く現場見学会が開かれます。耐震補強などを施しながら建築初期の姿を復元することを目指し、2023年の末から屋根瓦を葺く作業が進んでいます。

工事は、大きな仮屋根で駅舎を覆いながら行われています。

寺社建築風の旧大社駅の駅舎は、大正時代の末に完成した2代目で、国の重要文化財ともなっています。

保存修理工事は2020年12月に始まり、11億円かけて行われています。

入江直樹 記者
「伝統的な工法だけでなく、現代の防水シートも使い工事が進められています」

合わせて耐震性向上のため、鉄板や鉄骨フレームで補強されています。

出雲市文化財課 吾郷誠 主幹
「亀たちが次の100年200年も守ってくれるか」

大社駅舎の特徴ともなっていた、火災よけの意味があるとみられる亀の留蓋瓦や、旧鉄道省の動輪マークが入った獅子口という大きな瓦も、今後、屋根に取り付けられるため、間近で見られる貴重な機会になります。

出雲市文化財課 吾郷誠 主幹
「次の工事は50年100年後。またとない機会で、是非」

旧大社駅本屋の現場見学会は、3月24日午前10時からです。

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