大型トラックのタイヤが国道走行中に脱落、歩行者に直撃…外傷性くも膜下出血・骨盤骨折の大けが 「手抜き作業をしてしまった」タイヤ交換の従事者・運転手らを書類送検

2023年11月、島根県浜田市で走行中の大型トラックのタイヤが外れ、近くを歩いていた高齢男性を直撃し、男性が外傷性くも膜下出血や骨盤骨折等の重傷を負った事故で、浜田警察署は14日、大型トラックを運転していた会社員の男性(51)が過失運転致傷の疑いで、タイヤ交換を行った会社員や責任者ら4人を業務上過失傷害の疑いで松江地方検察庁浜田支部に書類送致したと発表しました。

業務上過失傷害の疑いで書類送検されたのは大型トラック保有する会社の責任者である会社役員の男性(55)と会社員の男性(51)、及びタイヤ交換作業を行った会社員の女性(39)と会社員の男性(54)で、過失運転致傷の疑いで書類送検されたのは、島根県浜田市に住む会社員の男性(51)です。

浜田警察署の調べによりますと、男性は大型トラックの運行前にタイヤ取付状況などの確認を適切に行わず、2023年11月30日午後3時頃、浜田市三隅町内の国道9号を走行中、車両の左後ろのタイヤが脱落し、近くを歩いていた無職の男性(70代)に衝突させた疑いが持たれています。

調べに対し男性は、「運行前、日常点検を確実にしていなかった」と容疑を認めているということです。

また、脱落したタイヤは、前日に交換された冬用タイヤで、直径およそ90センチでした。

タイヤが当たった男性は、外傷性くも膜下出血や骨盤骨折などの重傷を負いました。男性は現在も治療中ですが、回復に向かっているということです。

また、業務上過失傷害の疑いで書類送検された4人については、浜田市内の勤務先で会社が保有する大型トラックのタイヤ交換作業を行うにあたり、業務上必要な注意を怠った疑いが持たれています。

この4人もいずれも容疑を認めていて、責任者である会社役員の男性(55)と会社員の男性(51)は「タイヤ交換作業や運行前の日常点検について、適切な指導や管理ができていなかった」、タイヤ交換作業を行った会社員の女性(39)と会社員の男性(54)は「タイヤ交換をする際、手抜き作業をしてしまった」と話しているということです。

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