左ヒザ手術で離脱中のエンビード…現地記者が現状を語る「今の彼は復帰には程遠い」

フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、大黒柱ジョエル・エンビードが左ヒザ半月板損傷の修復手術を受けるため戦線離脱後、19試合を終えて7勝12敗と負け越している。

3月13日(現地時間12日、日付は以下同)を終えた時点で、シクサーズはイースタン・カンファレンス7位の36勝29敗。6位のインディアナ・ペイサーズ(37勝29敗)とのゲーム差は0.5ながら、8位のマイアミ・ヒート(35勝29敗)とも0.5ゲーム差で、プレーイン・トーナメント進出圏内にいる。

当初、エンビードは3月末に復帰できる可能性があると現地メディアが報じていたものの、13日に『ESPN』の番組“NBA Today”へ出演したラモーナ・シェルバーン記者は、エンビードの現状についてこう話していた。

「今の彼は復帰には程遠い位置にいる。ただ、コート上で軽い練習ができるようになっている。希望としては、(レギュラーシーズンの)最終週に復帰、あるいはプレーオフが始まる前にコンディショニングを取り戻すチャンスがどこかにあるということ」

レギュラーシーズンは4月15日まで。残り1カ月となっており、シクサーズがイースト6位以内で終えることができれば、同21日の「NBAプレーオフ2024」が幕を開ける前に1週間ほど調整する時間ができる。

ただし、イースト7位から10位で終えた場合は、プレーオフ最後の2つのスポットをかけたプレーイン・トーナメントが17日から20日にかけて行われるため、シクサーズは一発勝負に臨むこととなる。

エンビード離脱後、シクサーズはポール・リード、最近ではモー・バンバを先発起用している。だが昨シーズンのMVPは、今シーズンも平均35.3得点11.3リバウンド5.7アシスト1.1スティール1.8ブロックを残していることから、この男が戦列復帰となれば、シクサーズは別のチームになると言っていい。

シーズン終盤で、エンビードが健康体を取り戻して復帰を飾ることはできるのか。この男の動向は、プレーオフの行方をも左右することになりそうだ。

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