中国と国連機関、障害者の権利に関するイベント開催 スイス・ジュネーブ

中国と国連機関、障害者の権利に関するイベント開催 スイス・ジュネーブ

12日、障害者の権利に関する特別メカニズム設立10周年を記念するサイドイベントであいさつを述べる、国連ジュネーブ事務局とスイスのその他国際機関の中国常駐代表を務める陳旭(ちん・きょく)大使。(ジュネーブ=新華社記者/連漪)

 【新華社ジュネーブ3月14日】国連ジュネーブ事務局とスイスのその他国際機関の中国常駐代表団は12日、国連人権理事会の障害者の権利に関する特別報告者、国連人権高等弁務官事務所およびメキシコ、ニュージーランド、フィンランドのジュネーブ常駐代表団、国連女性機関などと共に、障害者の権利に関する特別メカニズム設立10周年を記念するサイドイベントを開催した。多くの国の外交官および関連国際機関、非政府組織(NGO)、メディアの記者100人余りがオンラインと対面形式で会議に出席した。

 国連ジュネーブ事務局とスイスのその他国際機関の中国常駐代表を務める陳旭(ちん・きょく)大使はあいさつで、障害者の権利に関する特別メカニズム設立10周年の今年、中国は各方面と共に、関連の周年記念に合わせ、障害者が直面する困難を解消するため具体的な措置を講じ、「誰一人取り残さない」という目標を真に実現していきたいと表明した。

 また、次のように指摘した。中国は障害者事業の発展を非常に重視しており、「バリアフリー環境建設法」など障害者の権益保障に関する90余りの法律を公布・施行し、2700万人以上の障害者をカバーする補助金制度を構築し、障害を持つ女性の就業を促進するために「美しい工房」を創設した。中国は障害者の権利の促進と保障について、三つの提案を行いたい。一つ目は、社会のインクルージョン(包摂)を促進し、障害者に対する偏見や差別をなくす。二つ目は、保障を強化し、バリアフリー化や高齢化に対応した施設建設を加速し、救助システムを構築、充実させる。三つ目は、参与度を高め、障害者の雇用と起業を促進し、経済・社会・文化への平等な参加を促進する。

 同イベントではメキシコ、ニュージーランド、フィンランドの大使があいさつを述べたほか、人権理事会歴代の障害者の権利に関する特別報告者、障害者権利委員会委員長、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)と国連女性機関、国連児童基金(ユニセフ)、赤十字国際委員会(ICRC)の関係者がゲストとして発言し、障害者の権利の保護と促進についてそれぞれの立場から見解を述べた。会議に出席した代表らは、インタラクティブな対話も行った。

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