俳優の山西惇さんら芸術選奨の受賞者を表彰

芸術選奨の芸術振興部門で表彰を受ける京都関係の受賞者ら(東京都内のホテル)

 芸術分野の優れた業績をたたえる2023年度芸術選奨の贈呈式が12日、東京都内のホテルであった。文部科学大臣賞を受賞した俳優の山西惇さん=京都市出身=ら23人と1組、新人賞の23人が盛山正仁文科相から表彰を受けた。

 京都関係者では、京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」共同創設者で共同ディレクターのルシール・レイボズさんと仲西祐介さんも大臣賞を受賞。新人賞にはバレエダンサーの速水渉悟さん=同市出身=や京都発のSCRAP社長加藤隆生さんのほか、東山区の美術館「ZENBI鍵善良房」館長の今西善也さん、京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT」共同ディレクターの川崎陽子さんが選ばれ、芸術振興分野での活躍が目立った。

 山西さんはエイズ禍や同性愛者をめぐる社会や人々の生き方を描いた長編劇「エンジェルス・イン・アメリカ」などに出演し「演じる人物の幅の広さに目を見張る」と評価された。贈呈式後の祝賀会で「疫病や戦争、災害など胸の痛むニュースが続くが、自分が関わる作品がひとときでも見ている方々に心豊かな時間を与えられれば」と受賞の喜びを語った。

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