愛媛県は14日、廃炉措置が進められている四国電力伊方原発2号機で、「ホウ酸水」が漏れるトラブルがあったと発表しました。このトラブルによる環境への放射能の影響はないということです。
県の発表によりますと、トラブルがあったのは、伊方2号機の使用済み燃料ピットに燃料の核分裂反応を抑える「ホウ酸水」を補給するポンプの弁で、14日午前1時頃、パトロール中の運転員が発見したということです。
漏れた量は150ミリリットル程度で、放射能は検出されず、環境への影響はないということです。
また、四国電力は漏れた箇所のボルトを締めた上でポンプを運転し、漏えいが止まったことを確認しています。
前の日のパトロールでは異常は見られなかったということで、四国電力はトラブルがあった箇所を分解して、原因を調べることにしています。
今回のトラブルについて、県は、安全上重要な機器の不具合で国への報告対象に該当する可能性もあるとして、即時公表のA区分として発表しています。
