イラン、核協議再開を要求 トランプ氏当選に危機感

 【テヘラン共同】イラン政府が、トランプ前米政権の離脱などで機能不全に陥ったイラン核合意の再建に向けた間接協議を4月下旬以降に再開するよう、バイデン米政権に求めたことが14日、分かった。複数のイラン外交筋が明らかにした。間接協議は昨年5月にオマーンで開かれたのが最後で、再開に向けた動きも停滞している。

 イラン政府には、トランプ前米大統領が11月の大統領選で勝利した場合、合意再建が困難になるとの危機感があり、バイデン政権下で再建にこぎつけたい考えだ。

 外交筋によると、最高指導者ハメネイ師は、米国の制裁による経済低迷やトランプ氏当選への懸念からイラン交渉団に協議入りを許可した。

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