豪雨被害乗り越え未来型果樹園へ 土壌のデータ管理やロボットによる省力化など取り入れた園地の整備が一部完了 愛媛

西日本豪雨で被害を受けた愛媛県今治市のかんきつ園地で、一部エリアの再編復旧工事が終わり、14日に苗木の植え付けが行われました。

14日は、今治市上浦町の盛地区で県やJAなどの関係者らおよそ50人が参加したセレモニーが行われ、代表者が園地に紅プリンセスの苗木を植え付けました。

盛地区がある大三島では西日本豪雨で被災したかんきつ園地のうち3つの地区で園地を作り直す「再編復旧」の工事が進めれられています。

このうち盛地区では被災した畑を含む4.4ヘクタールを最新の技術を取り入れた未来型の果樹園として整備していてこのほど一部のエリアが完成しました。
新しくなった園地では気温や土壌の湿度などをチェックし農家の端末にデータを送る最新の機器が導入されている他、ドローンによる薬剤散布や草刈りロボットを取り入れ省力化を図るということです。

かんきつ農家 森喜朗さん
「少人数でも小さい労力でも出来るたくさんの園地の効率化を図りたい。担い手不足が大きな懸案事項となってます。新しい技術を導入し若い方にどんどん参入していただいて儲かる農業に取り組んでほしい。今までにない愛媛県でモデルになる創造的な園地作りに取り組みたい」

このかんきつ園地でははれひめや紅マドンナなどの品種が栽培されることになっています。また島内3か所の再編復旧工事は来年度中に完了する予定です。

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