GWからの本格漁前にテングサの作柄調査実施も単位重量は前年下回る…黒潮蛇行など影響か(静岡・下田市)

静岡・下田市で14日、ところてんや寒天の原材料となるテングサの作柄調査が行われました。14日の調査では単位当たりの重さが最近2年より少なくなっているということです。

この作柄調査は、GWから本格的に始まるテングサ漁を前に、県が毎年実施しているものです。

14日は下田市の板見漁港から400mほど沖あいの水深6メートルほどの圃場で、テングサを採取し長さや重さを調べました。

(テングサ作柄調査の様子)

「1.64㎏ 風袋300g」

この圃場では長さが単位当たり1センチほど長くなっていたものの、1平方メートル当たりの重さは2023年より約1㎏少ないという結果でした。

(静岡県水産・海洋技術研究所伊豆分場 研究員 角田 充弘さん)

「昨年よりも一昨年よりも(重さが)少ないと感じる」「もしかしたら、水温の上昇等の影響も一つ考えられる」

角田研究員は、あくまで一か所の調査結果としながらも、2017年から始まった黒潮の大蛇行の影響などで、海水温が上がりテングサの生育に影響しているのではないかと話していました。この調査は4月の漁の解禁まで伊豆半島の各地で行われます。

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