なぜ女子は急遽変更で森保Jは平壌で開催? 山本昌邦NDが回答「ご質問はよくよく理解できますが…」 TV中継は「難しい状況」

森保一監督が率いる日本代表は、3月21日(国立競技場)と26日(金日成スタジアム)に北中米ワールドカップアジア2次予選で北朝鮮と相まみえる。

先月のパリ五輪の最終予選で、同じ北朝鮮と対戦したなでしこジャパンは、当初平壌でアウェーゲームを戦う予定だったが、直前になって運営面などの問題で開催地未定に。最終的に試合の3日前にようやく、サウジアラビアに決まる前代未聞の事態となっていた。

そうした経緯があるだけに、今回も中立地開催の可能性が浮上したものの、今月11日に日本サッカー協会(JFA)が「アジアサッカー連盟(AFC)より、予定通り平壌の金日成スタジアムで開催する旨の通達を受け取った」と発表した。

1か月の差でいったいなぜ、AFCの判断に違いが出たのか――。JFAの山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、14日に行なわれた日本代表のメンバー発表会見でそう問われ、次のように答えた。

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「ご質問はよくよく理解できますが...サッカー協会の中で担当者がしっかりとコミュニケーションを取って、決まった事実ですので、我々はそれに従っていくことになると思います。ホーム、アウェーともに安全に執り行なえるかが一番重要。まずはホームに来ていただくので、その辺も踏まえてしっかりと安全に行なわれるように連携していければと。詳細はなかなかここで申し上げるのは難しい状況ですので、ご理解いただければなと思います」

また、平壌でのアウェーゲームは、テレビ中継が非常に厳しい状況となっている。「JFAに入っている進捗状況」に関しては、こう説明した。

「関係者に努力していただいているのは承知していますが、放送は難しい状況ということは伺っています。取材で現地を訪れていただけるメディアの皆さんからしっかりと発信をしていただけたら幸いかなと考えています」

森保監督は「おそらく想定外のことはたくさんある。準備と覚悟を持って平壌での戦いに臨まないといけない」と口にした。映像でも配信されそうにない、あらゆる意味で未知の戦いを、森保ジャパンをチーム一丸で制すことができるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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