入学式はマスク姿… 卒業式は清々しい表情で コロナ禍で入学した高校生たちが学び舎巣立つ

広島県内の高校は卒業式シーズンです。ことしの卒業生が入学した直後には、コロナ禍で臨時休校にもなりました。制限のある学校生活も過ごした生徒たちは、どんな思いを胸に学び舎を巣立つのでしょうか。

春の陽気に包まれて14日、広島国泰寺高校(広島・中区)では門出の日を迎えました。マスクを付けて入学した生徒たちは、この日は、すがすがしい顔を見せての入場です。3年生269人が卒業しました。

卒業生代表の 曺宇利 さんは、次第に制限がゆるんだ学校生活をこう振り返りました。

曺宇利 さん
「3年ぶりに開かれた合唱祭では、生徒はもちろん、先生方もどのように進めていけばいいかわからず不安でしたが、どのクラスも素晴らしい歌を披露し、新しい形の国泰寺の合唱祭を開催することができました」

式が終わり、それぞれの教室に戻ると、担任から一人ずつ卒業証書を受け取ります。

卒業生たち
「やらされたこともあったけど、楽しかったです。ありがとうございました」
「理数コースのみんなと学校行事を楽しんだり、受験を乗り越えたり…すごく楽しい時間が過ごせました、ありがとうございました」
「父さんと母さん、これから一人暮らしで家を離れるけど、どうぞ支えてください、お願いします」
「(4月からは)歌います。音大で声楽を習って」
「部活でかなりでかい大会に出て、研究をしていたんですけど、研究を発表できたのが楽しかったです。(Q.何の研究?)生物のあさりの研究をしました」
「(マスクを外して)素顔を見ると心が緩みますし、もっと心が近く感じます。3年間迷惑かけたけど、ありがとうございました」

それぞれの思いを胸に、学び舎を巣立っていきます。

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