東広島市長「弾薬庫由来の可能生」で米軍に原因究明要請へ 河川や地下水から新たに高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)検出 隣の水系では指針値超え検出されず

健康への悪影響が指摘されている有機フッ素化合物=PFASが、東広島市で指針値を超えて検出されている問題について、東広島市は14日、新たに瀬野川水系で指針値を超えた地点があったとする一方で、黒瀬川水系では指針値を超えた地点はなかったと発表しました。

東広島市によりますと、八本松町宗吉にある瀬野川の最上流となる河川の2地点で、国の暫定指針値を超えたPFASが検出されたということです。

一方で、黒瀬川水系となる深堂川などで行った河川6地点、地下水9地点の調査では、指針値を超える値はいずれも検出されなかったということです。

東広島市では、去年12月から、瀬野川水系の河川や地下水などで指針値を超える検出が相次いでいます。

なかでも分水嶺に近いエリアの地下水から指針値の300倍が検出されたことから、専門家などの意見を踏まえて水系を超えた水質調査を進めていました。

今回の結果を受けて東広島市の高垣市長は、「黒瀬川流域の皆様には安心していただきたい」とコメントしました。一方で瀬野川水系の汚染については、「原因が、弾薬庫の敷地に由来する可能性が高くなった」として、「国を通じて米軍に対して敷地内の水質・土質調査を実施するなど、原因の究明を要請していく」とコメントしています。

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