レーンECB専務理事、6月までの利下げの可能性示唆

[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は14日、利下げの是非を決断する上で必要になるインフレ見通しに関する情報を第2・四半期中に入手できるとの見方を示した。

CNBCに対し「4月か6月かを必要以上に分析することはしない」とし「第2・四半期は2024年に入ってかなりの時間が経過している。賃金動向や物価上昇圧力がさらに明らかになる時期だ」と述べた。

その上で「4月までにもう少し多くのことが分かる。6月までにはもっと多くのことが分かる」とラガルド総裁の発言を繰り返した。

6月までの利下げを支持しているようだが、その後の展開の予想には慎重姿勢を示した。

ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁はブルームバーグに対し、6月6日と7月18日の両理事会での利下げを支持するとし、その後年内にさらに2回の利下げを行うとの見方を示した。

一方、クノット・オランダ中銀総裁は年内の利下げ回数について市場予想よりも少ない3回を想定。「個人的には6月の利下げ開始を見込んでいる」とした上で、「われわれはデータに依存している」とし、入手可能なデータが最も多く、新たな見通しが得られる9月と12月を追加利下げ時期として重視しているとした。

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