安全徹底を要請・オスプレイ飛行で東北町長

衞藤所長(手前)に要請文を提出する長久保町長

 在日米軍による輸送機オスプレイの運用再開を巡り青森県東北町の長久保耕治町長は14日、安全運行の徹底を米軍側に求めるよう、東北防衛局長に宛てた要請文を三沢防衛事務所に提出した。

 町内にある小川原湖では過去3年間、鹿児島県・屋久島沖で墜落した機体と同型のCV22(東京・横田基地所属)による訓練が計13日間行われている。長久保町長は「事故調査報告書が公表されていない中での運用再開は地域住民の不安や不信感を増大させる」とし、墜落原因の詳しい情報提供や、訓練をする場合の事前通報を同事務所の衞藤剛所長に求めた。

 長久保町長は要請文提出後の取材に、湖での訓練が今年も行われることを視野に入れた上で「住民を置いてけぼりにせず、安全に十分配慮してもらいたい」と語った。

 湖での訓練の際には、三沢基地(三沢市)で機体の一時整備や給油などがなされている。三沢市や六ケ所村、三沢基地周辺町内連合会も14日、同事務所に対して同様の口頭要請を行った。

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