絶対女王の壁はやはり高かった。
現地３月14日、卓球の国際大会「シンガポールスマッシュ2024」は女子シングルス３回戦が行なわれ、15歳の張本美和が世界ランク１位の孫穎莎（中国）と対戦。3-０のストレート負けを喫し、ベスト８進出はならなかった。
先日の世界選手団体戦の決勝で激闘を演じた両者が、再び激突した。第１ゲームは世界女王が絶対的強さを誇示するかのように怒涛の４連続ポイント。張本は相手の強打に対応できず、孫穎莎が圧倒する形であっという間に先制（11-2）した。
第２ゲームは張本がサーブで揺さぶりながら、女王と競り合う展開に。スーパー中学生は強気のバックで攻めるも、女王の牙城をそう簡単に崩しきれず。最後は張本の返球が惜しくも外れて、10-12で落とした。
２月の世界卓球団体戦・決勝と同じような展開で、崖っぷちに立たされた中学３年生は必死に抵抗。ラリーの打ち合いでは負けずに反撃し、ポイントを獲得すると雄叫びを上げて勝利への執念を見せる。
一進一退の攻防も、やはり勝負所では女王が一枚上だった。張本のバックハンドをさばきながら、要所要所でポイントを積み重ねた孫穎莎が先にマッチポイントを握ると、最後は強打でねじ伏せ11-8で勝利。張本はまたも世界女王の前にリベンジできず、無念のベスト16で姿を消した。
構成●THE DIGEST編集部
