米2月PPI、前月比0.6%上昇と伸び加速 ガソリンと食品が押し上げ

[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)で0.6%上昇となった。伸びは1月の0.3%上昇から加速し、ロイターがまとめた市場予想(0.3%上昇)を上回った。ガソリンや食料品など財(モノ)の価格が上昇しており、インフレ再加速に対する懸念が高まる可能性がある。

2月の前年同月比は1.6%上昇。1月は1.0%上昇だった。

前月比では財の価格が1.2%上昇し、全体の上昇率の約3分の2を占めた。1月は0.1%下落だった。2月の上昇を牽引したのはエネルギー製品で4.4%上昇した。1月は1.1%下落だった。

ガソリン価格が6.8%上昇したほか、軽油やジェット燃料の価格も上昇。一方、干し草、干し草の種子、油糧種子の価格は下落し、鉄スクラップやアスファルトの価格も下落。食品価格は卵と牛肉の価格上昇を受け、1.0%上昇した。

変動が大きい食品とエネルギー部門を除いたコアの財価格指数は0.3%上昇。1月も0.3%上昇だった。

サービスの価格は0.3%上昇。1月は0.5%上昇だった。ホテルなどの宿泊費が3.8%上昇し、サービスの価格上昇の4分の1を占めた。

また、外来診療費、航空券、証券仲介・ディーリング・投資アドバイス費用も上昇。ポートフォリオ管理手数料は0.2%上昇。1月は5.9%上昇していた。

食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は0.4%上昇。1月は0.6%上昇だった。前年同月比では2.8%上昇。1月は2.7%上昇していた。

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