10人のカラバフに苦戦もシックの劇的AT弾で逆転勝利のレバークーゼンが準々決勝へ駒を進める!【EL】

[写真:Getty Images]

レバークーゼンは14日、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグでカラバフと対戦し3-2で勝利した。この結果、2戦合計5-4でレバークーゼンがベスト8進出を決めた。

1週間までにアウェイで行われた1stレグをシックの劇的弾でドローに持ち込んだレバークーゼンは、その試合からスタメンを5人変更。フロジェクやパラシオス、ターらに代えてヴィルツ、ホフマン、ジャカ、フリンポンらをスタメンで起用した。

立ち上がりから攻勢を続けるレバークーゼンは9分、右CKをタプソバがヘディングシュートで合わせると、ベンジアにディフレクトしたボールをインカピエが詰めたが、これもベンジアのブロックに阻まれた。

さらにレバークーゼンは、17分にもボックス右深くまで切り込んだフリンポンの折り返しをからアドリが決定機を迎えたが、シュートはGKルニョフが正面でセーブした。

攻勢を続けていたレバークーゼンだったが、28分にアクシデントに見舞われる。プレー中に左内転筋を痛めたホフマンがピッチに座り込むと、そのままプレー続行不可能となり、パラシオスが緊急投入された。

ハーフタイムにかけても押し込んだレバークーゼンだったが、スコアは動かずゴールレスで前半を終えた。

迎えた後半も立ち上がりから主導権を握ったレバークーゼンだったが、58分にセットプレーから失点を許す。ボックス右でヴェショビッチのパスに反応したL・アンドラーデがダイレクトクロスを供給すると、ファーサイドのズビルがヘディングでゴールに叩き込んだ。

先制を許したレバークーゼンだが、すぐに反撃。すると61分、ヴィルツの絶妙なスルーパスに抜け出したフリンポンがジャファルグリエフにユニフォームを引っ張られたことでバランスを崩して倒れると、主審はイエローカードを提示したが、オンフィールド・レビューの末にカードの色が赤に変更された。

数的優位となったレバークーゼンだったが、67分に再び失点を許す。L・アンドラーデのパスでボックス右まで駆け上がったヴェショビッチの折り返しをジュニーニョが流し込んだ。

2点を追うレバークーゼンは72分、グリマルドの左クロスをファーサイドのフリンポンが右足ボレーで流し込み、1点を返す。さらに80分には、ヴィルツのスルーパスでボックス右深くまで侵入したフリンポンの折り返しからチャンスを迎えると、シックのシュートミスに反応したグリマルドが放ったダイレクトシュートはゴール左に外れた。

このまま試合終了かと思われたが、ドラマは後半アディショナルタイムに生まれる。92分、右クロスの流れたボールをボックス左横で拾ったグリマルドがグラウンダーの高速クロスを入れると、ニアに走り込んだシックがすべり込みながらゴールに流し込んだ。

土壇場で追いついたレバークーゼンは、52分にもボックス左手前でボールを受けたパラシオスのクロスをファーサイドのシックがヘディングで合わせると、GKルニョフの手を弾いたボールがゴールに吸い込まれた。

結局、試合はそのまま3-2でタイムアップ。シックの劇的AT弾で逆転勝利を飾ったレバークーゼンが、苦しみながらもベスト8進出を決めた。

© 株式会社シーソーゲーム