自然体験や交流の拠点に 富山県砺波市栴檀野にゲストハウス、5月から宿泊スタート

空き家を改装したゲストハウス=砺波市福岡

 富山県砺波市栴檀野(せんだんの)地区の空き家を改装したゲストハウス「musubibi(ムスビビ)」が、5月にオープンする。メインターゲットにする親子が自然と触れ合うことができるほか、地区内外から訪れる人が交流の輪を広げる場を目指す。14日は地域住民向けの内覧会があった。

 ムスビビは、親子を対象にしたイベントなどを手がける合同会社「シュシュ」の代表社員、米山愛さん(38)が運営する。過疎化や少子化に悩む栴檀野地区に活気をもたらそうと整備を進めてきた。

 ゲストハウスは築25年の木造2階建て。しっくい塗りのワークショップなどを行い、主にDIY(日曜大工)で改装した。1階には地元の「のぶた農城」が生産するコシヒカリを使った軽食を提供する「遊べるおむすび屋さん」を開き、宿泊客以外も利用できるスペースにする。遊具や授乳室などを備えた子ども用の部屋も設けた。2階に宿泊用の部屋が3室ある。

 米山さんは「人と人がつながる場にしたい。移住を希望する人も受け入れ、住民と顔が見える関係を築くきっかけになればいい」と話している。

 ゲストハウスは4月6日から予約を受け付け、5月15日から宿泊できる。軽食スペースは3月15日にプレオープンし、4月6日から本格的に始める。

遊具や授乳室を備えた子ども用の部屋
2階に宿泊用の部屋3室を設けた

© 株式会社北日本新聞社