USスチール買収を再検討 米同業大手、日鉄破談なら

 【ニューヨーク共同】米ブルームバーグ通信は14日、日本製鉄によるUSスチール買収が破談になった場合、米鉄鋼大手のクリーブランド・クリフスがUSスチールの買収を再検討すると報じた。クリフスのゴンカルベス最高経営責任者の話として伝えた。

 米中西部オハイオ州に拠点を置くクリフスは昨年、USスチールを総額70億ドル(約1兆円)余りで買収することを提案。だがUSスチールは141億ドルを提示した日鉄を選んだ経緯がある。

 日鉄はUSスチール株を1株当たり55ドルで取得することで合意した。ブルームバーグによると、ゴンカルベス氏は1株当たり「30ドル台」で再提案する考えを示したという。

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