地元産酒米、地元で醸す 寒河江で「清流寒河江川」の新酒発表会

鏡割りを行い、新酒の完成を祝った発表会=寒河江市・ナイトスポットタレント

 寒河江西村山地区で生産された酒米を使い、地区内四つの蔵元がそれぞれ醸造した日本酒「清流寒河江川」の新酒発表会が14日、寒河江市のバー「ナイトスポットタレント」で開かれた。

 コメの消費拡大を図ろうとJAさがえ西村山、コメ農家、蔵元が協力して取り組んでおり、24年目。古沢酒造が「出羽の里」の純米吟醸酒、千代寿虎屋が「豊国」の特別純米酒、月山酒造が「出羽燦々(さんさん)」の純米大吟醸酒、和田酒造が「改良信交」の特別純米酒を醸造した。柔らかな口当たりやすっきりとした飲み口など、酒蔵と酒米によって異なる味わいが楽しめる。

 関係者約40人が出席し、鏡割りで完成を祝った。安孫子常哉同JA組合長のあいさつに続き、寒河江酒造協議会の鈴木潤一会長が「昨夏は猛暑の影響を受けたが、澄んだ酒に仕上がった」と述べた。720ミリリットル入りで純米大吟醸酒は1650円、他は1430円。同JA管内のアグリ各店や産直で販売する。

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