佐世保でドローン国家資格に挑戦 アーティスト・世古乙羽さん SNSに空撮活用 「表現の幅が広がる」

ドローンの国家資格取得にチャレンジする世古さん=佐世保市、フライトパイロット

 昨年の若者ファッションイベント「東京ガールズコレクション」の「高1ミスコン」でグランプリを受賞したアーティスト、世古乙羽(せこおとは)さん(16)が、佐世保市鹿町町のドローンスクール「フライトパイロット」で、国家資格の取得にチャレンジした。ドローンの映像を活用し、SNSで自身の魅力を発信する。
 世古さんは高校1年生で、千葉県四街道市のPR大使を務める。ダンサー、ボーカリストとして活動しており、プロデビューを目指している。
 同スクールのモデルとして契約。国家資格は2022年に施行された制度で、民間資格と比べ飛行申請の手続きが簡略化されるなどのメリットがある。世古さんは取得可能となる16歳になり、同スクールで二等無人航空機操縦士の実地講習を受講し、修了した。この後、指定試験機関で学科試験などに合格すると、ライセンスが発行される。
 「ダンスをドローンで撮ったら面白いと思った。上下、365度、いろんな角度から撮影ができる。SNSの表現の幅が広がる」。インスタグラムのフォロワー数は約24万人。ドローンによる自撮りが注目を集めそうだ。
 観光名所の九十九島観光公園などで空撮を体験。「自然が豊かできれい」と感動した様子だった。また、農業や災害時の活用にも興味を深め「いろんなことに役立つ」と思い描く。
 同スクールは「安心、安全な運用が求められる中、社会で活躍できる人材を育成。若者の挑戦も応援したい」と話している。

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