はしかの症状や潜伏期間、感染経路は…大阪や京都などで感染確認、病院行く場合の注意点も

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 世界各地ではしか(麻疹)の感染が拡大している。日本でも2月以降複数の感染例が出ており、今後拡大が懸念されている。はしかの症状や予防方法、感染の疑いがある場合の対応について調べた。

 2月24日に関西空港に到着したアラブ首長国連邦(UAE)発の航空機に搭乗していた5人の感染が確認された。内訳は岐阜県で1人、愛知県で2人、大阪府で2人。

 5人とは別に2月に関西空港を訪れた京都市内の30代の男性の感染も分かった。すでに発表されている感染者と空港で接触した可能性があるという。このほか、大阪府などで渡航歴がない人の感染も報告されている。

 はしかは感染力が強く、厚生労働省はワクチン接種を呼びかけている。

はしかの症状

 福井県のホームページ(健康医療局保健予防課)によると、はしか(麻疹)は、ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。潜伏期間は10~12日とされており、その後、発熱や咳、鼻水等の症状(カタル症状)が現れる。この症状が数日続いた後、口の中にはしかに特徴的とされる白い粘膜疹(コプリック斑)が現れる。コプリック斑が出ると一旦熱が下がるが、すぐに39℃以上の高熱と発疹が出る。また、肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われている。

はしかの感染経路

 はしか(麻疹)の感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われている。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続するとされる。

感染が疑われる場合の対応

 必ず事前に医療機関へ電話ではしか(麻疹)感染が疑われることを伝え、医療機関の指示に従って受診する。

はしかの予防方法

 はしか(麻疹)は感染力が非常に強く、空気感染もする。そのため手洗い、マスクのみで予防はできない。はしかの効果的な予防方法は、ワクチンの接種だ。

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