「今年は量ある」磯の恵みびっしり、岩ノリ採り 青森・東通村尻屋

びっしりと生えた岩ノリを採っていく住民=14日午前、東通村尻屋

 青森県東通村尻屋の海岸で、岩ノリ採りが盛んに行われている。青空が広がり、風も落ち着いた14日は30人以上の地区住民が海岸に出て、へらのような道具や鎌を手にびっしりと岩に生えたノリを摘んでいった。

 今年の岩ノリ採りは11日に開始。採取場所をずらしながら1日2時間ほど作業している。14日は尻屋埼灯台直下から西側の海岸で、住民たちは時には海水につかりながら岩から岩へ移動し、手を動かしていた。

 ノリは尻屋漁協が買い取り、乾燥させた上で袋に詰めて販売する。同漁協の濱端昭三総務課長は「昨年は量が少なかったが、今年はとにかく量がある。今後も期待できる」と話した。

 岩ノリ採りはしばらく続き、3月下旬からはマツモも採る。その後はフノリ採りに移り、5月末まで行うという。

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