青森県の女性警察官初 黒滝和代警部に警察庁長官功労章 ストーカー、DV、虐待事件などに尽力

小野寺本部長(右)に受賞を報告した黒滝警部=14日、県警本部
小野寺本部長(右)に警察庁長官警察功労章の受賞を報告した黒滝警部。女性警察官として青森県初の受賞となった=14日、県警本部

 今年の全国優秀警察職員表彰の警察庁長官警察功労章に、青森県警鉄道警察隊長の黒滝和代警部(58)が選ばれた。女性警察官の受賞は青森県では初めて。14日、県警本部で小野寺健一本部長に受賞を報告した黒滝氏は「約40年進んできた道に対して大きな賞をいただけて、感慨深い。女性警察官の励みになれば、うれしい」と喜びを語った。

 旧十和田湖町(十和田市)出身。1984年に交通巡視員として採用され、女性警察官の募集が始まった93年に拝命した。生活安全部門の経験が長く、主にストーカーやドメスティックバイオレンス(DV)、虐待などの事件捜査に尽力。弘前署時代の2016年に担当したリベンジポルノ事件では、県内で初めて、リベンジポルノ防止法違反を適用して容疑者を摘発した。

 黒滝氏は「泥くさいけれど、警察の仕事が大好き。自分の経験や知識を後輩たちに還元していきたい」と話した。

 今年の全国優秀警察職員表彰は96人が受賞した。

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