青森県内インフル流行 東青、上十三管内に再び警報 前週から患者数約4割増

 青森県は14日、青森市・東地方保健所管内と上十三保健所管内に、季節性インフルエンザ警報を発表した。2地域とも、警報は2023年秋から始まった今シーズンで2度目。このほか、新たに3地域(弘前、五所川原、むつ)で注意報が発表となり、注意報が継続している八戸市・三戸地方も含む県内6地域全てで、患者数が警報・注意報レベルに達した。

 23~24年シーズンは、24年1月にいったん患者数が落ち着いたものの、2月以降は再び注意報が発表される地域が出るなど、直近では患者数が増加傾向にある。県によると、年明け前の流行はA型のインフルエンザウイルスが主流だったが、直近ではB型ウイルスによる感染が増えている。1シーズンでA型、B型両方のウイルスに感染する場合もあるとして、引き続き感染予防策に注意を払うよう呼びかけている。

 直近1週間(4~10日)の1定点医療機関当たり患者数は全県で20.84人となり、前週(14.81人)に比べ4割ほど増えた。増加は4週連続。

 青森市・東地方は31.58人(前週比9.66人増)、上十三は30.67人(同8.00人増)で、この2地域は警報発表の基準となる1定点当たり30人を上回った。

 弘前は16.42人(同7.50人増)、五所川原は14.00人(同7.43人増)、むつは11.33人(同4.33人増)に増え、1定点当たり10人以上の注意報レベルに。八戸市・三戸地方は15.92人(前週比1.00人減)だった。

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